羽ペン「しつけ」と「躾」diary

ある、ラーメン屋さんでの出来事です。

お父さんと男の子がお店に入ってきました。 夏休みに親子でラーメン、いいなぁと思っていたら… 男の子の表情は明るい笑顔ではなく、不安そうな落ち着かない表情… お父さんは隣の4人席へ座りました。男の子はというと、そわそわとお父さんの隣へ座ろうとしていましたが、何だか不穏な空気に店員さんは前の椅子を下げて男の子を誘導していました。

そのあと、お父さんは隣の席の私たちにもよく聞こえる声で「なんで隣に座るとや? そんなら、カウンターでよかろうもん!」といいました。男の子は「ごめんなさい」落ち着きのないそわそわとした態度と悲しげな顔で言いました。お父さんは立ち上がり水を汲みに行きました。男の子の表情は相変わらずそわそわと悲しい顔で、座ったままブツブツと独り言を言っていました。お父さんが帰ってくるなり、「水を汲みにお手伝いに行かなくて、ごめんなさい」その言葉にお父さんは、「なんでわがままばかりなんや?・・・」

この前にどんな出来事があったのか…私には分かりませんが、私の心の中には❛モヤッ❜が残りました。

「しつけ」と聞くと、厳しい訓練や強制をイメージしがちですが、本来「躾」とは、身に美しさを身につけること。

人に会ったら挨拶をする・ご飯を食べる時には「いただきます」食べ終わったら「ごちそうさまでした」という・靴をきちんと揃える・遊んだ後は片付けをするなど、子どもが社会生活を円滑に送るために必要な、行動・習慣・態度などを身につけること。つまり、子どもが幸せに生活できるための行動習慣を育てることなんです。

決して、言わなくていい「ごめんなさい」を言わせることではなく、言わなければいけない「ありがとう」を大人が身をもって教えることだと思います。

子どもが幸せに生活できるための行動習慣を大人がお手本となり見せることで、子どもが自然と覚えていきます。その美しい習慣は大人になったときに、周りの人に信頼と安心を与えることができます。信頼してもらえる、安心してもらえるということは、大人になった我が子を幸せにできるお守りになるんではないでしょうか🍀