ちょうちょとトンボdiary

1匹のちょうちょがいました
ちょうちょは、黄色いちょうちょを見ていいました
「あなたの羽はとてもきれいな黄色い色をしてるわ」
「どうやったら、そんなにきれいな黄色になるの?」
黄色いちょうちょはいいました
「ありがとう 君もきれいな羽だよ」
また飛んでいると、白いちょうちょを見ていいました
「あなたの羽はとてもきれいな白色をしているわ」
「どうやったら、そんなにきれいな白色になるの?」
白色のちょうちょはいいました
「ありがとう あなたもきれいな羽をしているわよ」
ちょうちょは、池にやってきました
池をのぞいていると、とても綺麗な緑とピンクの羽のちょうちょがいました
ちょうちょはいいました
「あなたの羽はとてもきれいな緑色と、とてもきれいなピンクの色をしているわ」
「どうやったら、そんなにきれいな緑色とピンク色になるの?」
緑色とピンク色のちょうちょは
「……」
こたえてくれません
ちょうちょはもういちど、緑色とピンク色のちょうちょに話しかけてみました
「どうかしたの?お腹が痛いの?お熱があるの?」
緑色とピンク色のちょうちょは
「……」
こたえてくれません
ちょうちょは、心配でつぎの日も、また次の日もこの池に来て
緑色とピンク色のちょうちょに話しかけました
緑色とピンク色のちょうちょはつぎの日も、また次の日も
こたえてくれませんでした
ある日、トンボがちょうちょに話しかけてきました
「ちょうちょさん、こんにちは!」
「毎日この池に来て1人でお話ししているね」
「どうかしたのかい?」
ちょうちょはトンボに緑色とピンク色のちょうちょのことを話しました
トンボはにっこりと笑って
「その、きれいな緑色とピンク色の羽のちょうちょは君だよ」
と、いいました
ちょうちょはびっくりしました
「これが、私なの?」
トンボはまたにっこりと笑って
「そうだよ」
といいました
ちょうちょは
「わたしの羽はこんなにきれいな色をしていたのね!」
と、とてもよろこびました
トンボはいいました
「羽もとても綺麗だけど、池にうつっているちょうちょを心配している君の心も、とっても、とってもきれいだよ」
と、にっこり笑っていいました
ちょうちょはトンボにいいました
「ありがとう!お友達になってくれる?」
トンボは、またにっこりと笑って
「もちろん!」
といいました